Japanese
English
症例
腹部放線菌症の1例
A case of abdominal actinomycosis
梅山 知成
1
,
中村 威
1
,
藤田 優裕
1
,
仲丸 誠
1
,
江口 正信
1
T. Umeyama
1
,
T. Nakamura
1
,
Y. Fujita
1
,
M. Nakamaru
1
,
M. Eguchi
1
1公立福生病院
キーワード:
放線菌症
,
画像診断
,
炎症性腫瘤
Keyword:
放線菌症
,
画像診断
,
炎症性腫瘤
pp.1286-1290
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1286
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はじめに 放線菌症(actinomycosis)は,慢性化膿性肉芽腫性疾患である.放線菌は咽頭,扁桃,消化管の常在菌で通常は無害であるが,炎症,手術,外傷により組織内に侵入すると病原性を生じる.診断に難渋することが多く,抗菌薬が奏効しない炎症性腫瘤を認めた場合には,本症を念頭におくことが必要である.今回われわれは,外科的切除により診断しえて軽快した放線菌症を経験したので,文献的な考察を加えて報告する.術前診断にはいたらなかったが,CTを後方視的に検討すると,腫瘤の経時的変化で診断しえたと考えられた.
© Nankodo Co., Ltd., 2018