Japanese
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臨床経験
急性虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術と開腹手術の臨床成績および医療費についての検討
Laparoscopic versus open appendectomy for acute appendicitis;a retrospective study assessing surgical outcomes and cost-effectiveness
齋藤 健太郎
1
,
大島 隆宏
1
,
大島 由佳
1
,
谷 道夫
1
,
上坂 貴洋
1
,
寺崎 康展
1
K. Saito
1
,
T. Oshima
1
,
Y. Oshima
1
,
M. Tani
1
,
T. Uesaka
1
,
Y. Terasaki
1
1市立札幌病院外科
キーワード:
腹腔鏡下虫垂切除術
,
開腹虫垂切除術
,
入院医療費
Keyword:
腹腔鏡下虫垂切除術
,
開腹虫垂切除術
,
入院医療費
pp.1039-1043
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1039
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はじめに 急性虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術(laparoscopic appendectomy:LA)はその安全性や有効性が明らかになり,現在では多施設で積極的に行われるようになってきた1,2).しかし軽度な炎症の虫垂炎から高度炎症の虫垂炎へと適応が拡大されていく中で,LAの手術時間や術後遺残膿瘍の懸念,高い手術コストなどを指摘する報告もある3~5).一方で医療コストの削減は各施設の課題であると思われるが,手術点数としてはLAは開腹虫垂切除術(open appendectomy:OA)より高額である.そこで本稿では急性虫垂炎に対してより適切な術式選択のために,LAとOAについて,炎症の程度別に手術成績や医療コストを比較・検討した.
© Nankodo Co., Ltd., 2018