Japanese
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特集 エビデンスからみた治療リスクの評価
5.膵癌治療におけるリスクと対応
-2)手術リスクに応じた術後合併症予防対策
Risk management of surgical therapy for pancreatic cancer
岡田 健一
1
,
清水 敦史
1
,
山上 裕機
1
K. Okada
1
,
A. Shimizu
1
,
H. Yamaue
1
1和歌山県立医科大学第2外科
キーワード:
輸液
,
膵実質厚
,
門脈浸潤部位
Keyword:
輸液
,
膵実質厚
,
門脈浸潤部位
pp.1035-1038
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1035
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術前治療が必要な閉塞性黄疸発症を伴う膵頭部癌に対しては,術後感染性合併症予防目的に,胆道メタリックステントを挿入する.呼吸器合併症予防を目的に近年の新しい観察項目を用いた術中輸液方針や術前のプレハビリテーションを行い,さらに内臓過多症例には栄養療法・減量も行う.術後の門脈狭窄ハイリスク群に対しては静脈グラフト置換を選択するなど,膵癌外科合併症を予防することで,より安全な膵臓周術期管理を試みている.
© Nankodo Co., Ltd., 2018