症例
腹部大動脈瘤により上腸間膜動脈症候群をきたした1例
松崎 賢司
1
,
瀧上 剛
1
,
松浦 弘司
1
1NTT東日本札幌病院心臓血管外科
キーワード:
腹部大動脈瘤
,
上腸間膜動脈症候群
,
十二指腸閉塞
Keyword:
腹部大動脈瘤
,
上腸間膜動脈症候群
,
十二指腸閉塞
pp.1417-1420
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka79_1417
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はじめに 上腸間膜動脈(SMA)症候群とは,十二指腸水平脚が上腸間膜動脈根部と大動脈や脊椎との間に挟まれ通過障害をきたす比較的まれな病態である1).腹部大動脈瘤(AAA)によりSMA症候群をきたすことも知られてはいるが,症例報告が散見される程度である2~6).今回われわれは,腹部大動脈瘤によるSMA症候群に対してステントグラフト内挿術(EVAR)を施行し,良好な結果を得たので報告する.
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