Japanese
English
特集 機能温存と機能再建をめざした消化器外科手術—術後QOL向上のために
各論
肝切除における胆囊温存
Suggestion of gallbladder preservation in liver surgery
小川 康介
1
,
赤星 径一
1
,
小倉 俊郎
1
,
光法 雄介
1
,
小野 宏晃
1
,
伴 大輔
1
,
工藤 篤
1
,
田中 真二
2
,
田邉 稔
1
Kousuke OGAWA
1
1東京医科歯科大学肝胆膵外科学分野
2東京医科歯科大学分子腫瘍医学分野
pp.482-487
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212006
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【ポイント】
◆胆囊摘出後には,濃縮されない胆汁が食間も腸管内に排出されるため,消化器症状に悩まされる患者群(胆囊摘出後症候群)が一定頻度で存在する.
◆胆囊摘出後の変化に起因すると考えられる,癌発生リスク上昇に関する大規模な報告が数多く出てきている.
◆外科的治療では機能低下を最小限に抑えることが望まれ,肝切除における胆囊摘出についても慎重に適応が決定されるべきであり,安易な胆囊摘出は避けるべきである.
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