旧来のポリエチレンライナーの摩耗に対して摺動面交換を行った人工股関節再置換術の成績

Outcomes of revision hip arthroplasty with liner and head replacement for wear of conventional polyethylene liner

は じ め に

　旧来のポリエチレンライナーを用いた人工股関節全置換術（THA）の術後にライナーの摩耗や骨溶解を生じ，再置換術を要すことがある（図1）．当院では骨溶解が進行しているライナーの摩耗を再置換術の適応としている．インプラントの弛みがない場合には高度架橋ポリエチレンライナーおよび新しい骨頭へ交換する摺動面交換術が考慮される．しかし，その術後成績は十分には明らかになっていない．そこで，当院で施行した摺動面交換術の術後成績を調査した．