Japanese
English
小児整形外科up-to-date Ⅳ.下肢疾患
4.その他
小児下腿内捻に対するIlizarov創外固定器を用いた矯正骨切り術
Corrective rotation osteotomy using Ilizarov external fixator for the internal tibial torsion in children
芝﨑 真人
1
,
落合 達宏
2
,
髙橋 祐子
3
,
水野 稚香
2
,
小松 繁允
2
N. Shibasaki
1
,
T. Ochiai
2
,
Y. Takahashi
3
,
C. Mizuno
2
,
S. Komatsu
2
1東北大学整形外科
2宮城県立こども病院整形外科
3宮城県立こども病院リハビリテーション科
1Dept. of Orthop. Surg., Tohoku University, Sendai
キーワード:
intoeing
,
tibial torsion
,
tibial osteotomy
,
Ilizarov ling fixator
Keyword:
intoeing
,
tibial torsion
,
tibial osteotomy
,
Ilizarov ling fixator
pp.145-147
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei85_145
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は じ め に
小児のうちわ歩行は日常診療でよく遭遇する症状の一つである.脳性麻痺や神経筋疾患などが合併している場合もあるが,ほとんどの症例では特に基礎疾患は認めない.原因としては,1歳までの乳児で内転足(中足骨内転),幼児期は脛骨内捻,3歳以降は大腿骨の過前捻によるものが多いとされている.重症例はその組み合わせが多く,特に大腿骨の過前捻と脛骨内捻によるものが多い1).必ずしも手術による矯正が必要な疾患ではないが,重症例では歩容異常やそれに伴う運動障害,疼痛を呈している場合もある.そのため当院の手術適応は,整容上の問題や,歩容異常・易転倒性などの臨床症状が生じており,そのうえで本人・家族が希望する場合としている.本稿では,当院で試行しているIlizarov創外固定器を用いた下腿での矯正手術について紹介する.
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