Ollier病に伴う下肢変形に対する創外固定手術

External fixation surgery for lower limb deformity in Ollier disease

は じ め に

　Ollier病は長管骨に内軟骨腫が多発する疾患である．骨端線を架橋する内軟骨腫がまだらに局在し，均等な骨端線成長が障害される．本疾患は片側に内軟骨腫が局在するため，主罹患側は著しい変形と脚長不等を生じる．このような下肢の変形短縮に対して，筆者らはリング型創外固定器を使用して治療している．本稿では外科的治療，とりわけ術前の準備に焦点を当て，Ollier病の下肢矯正手術について述べる．