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特集 創外固定を上手に使いこなす
—創外固定が特に有用な治療法(下肢)①—下肢脆弱性骨折に対するイリザロフ創外固定による治療
Treatment of Lower Extremity Fragility Fractures with Ring Type External Fixation
西井 幸信
1
Yukinobu NISHII
1
1近森病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Chikamori Hospital
キーワード:
創外固定
,
external fixation
,
脆弱性骨折
,
fragility fracture
Keyword:
創外固定
,
external fixation
,
脆弱性骨折
,
fragility fracture
pp.323-328
発行日 2025年4月25日
Published Date 2025/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.055704330600040323
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脆弱性骨折では骨粗鬆症を背景に,軽微な外傷であっても粉砕や転位が強いこともあり,内固定を行うには皮質骨の菲薄化が著しく,固定が困難となる場合がある.また,高齢化に伴う皮膚萎縮もあるため皮膚障害を起こしやすい.下肢脆弱性骨折に対するイリザロフ創外固定による治療は,粗鬆骨で菲薄化した皮質骨に対しても貫通ワイヤーを用いることで三次元的な強固な固定を得られ,皮膚軟部組織への侵襲も緩和できるとともに早期荷重につながる有用な治療方法の1つである.

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