Japanese
English
上肢疾患の診断と治療の進歩(新鮮外傷を除く) Ⅱ.疾患各論
3.手関節・手
1)狭窄性腱鞘炎
狭窄性腱鞘炎・ばね指
Stenosing tenosynovitis and trigger digits
坂本 大地
1
,
池口 良輔
2
,
野口 貴志
3
,
安藤 麻紀
3
,
吉元 孝一
3
,
岩井 輝修
3
,
松田 秀一
3
D. Sakamoto
1
,
R. Ikeguchi
2
,
T. Noguchi
3
,
M. Ando
3
,
K. Yoshimoto
3
,
T. Iwai
3
,
S. Matsuda
3
1京都大学大学院整形外科
2京都大学医学部附属病院リハビリテーション科
3京都大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Graduate School of Medicine, Kyoto University, Kyoto
キーワード:
stenosing tenosynovitis
,
trigger digit
Keyword:
stenosing tenosynovitis
,
trigger digit
pp.82-86
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei82_82
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は じ め に
狭窄性腱鞘炎・ばね指は患者も多く,手外科専門医以外の整形外科医が治療にあたることも多い.典型例では診断は容易であるが,朝のこわばりなど症状は多様であり,適切な身体診察が重要である.外来でのステロイド注射をはじめとした保存的治療から局所麻酔下の手術的治療まで広く行われているが,そこにはさまざまな注意点が存在する.
本稿では,狭窄系腱鞘炎・ばね指の病態から診断,治療までを注意点や最近の報告を交えて概説する.なお,de Quervain病については他稿に譲る.
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