Japanese
English
鏡視下手術の進歩――小関節から脊椎まで Ⅳ.手部・手関節
鏡視下手根管開放術(2ポータル法)のコツ
The knack of two-portal endoscopic carpal tunnel release
太田 壮一
1
,
池口 良輔
1
,
野口 貴志
1
,
貝澤 幸俊
2
,
松田 秀一
1
S. Ohta
1
,
R. Ikeguchi
1
,
T. Noguchi
1
,
Y. Kaizawa
2
,
S. Matsuda
1
1京都大学大学院医学研究科整形外科
2林病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Kyoto University Graduate School of Medicine, Kyoto
キーワード:
carpal tunnel syndrome
,
endoscopy
,
surgical procedure
Keyword:
carpal tunnel syndrome
,
endoscopy
,
surgical procedure
pp.145-150
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei77_145
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は じ め に
鏡視下手根管開放術は,手根管内に挿入した直径4mmの内視鏡で横手根靱帯を観察しつつ,専用ナイフで切離する方法である.当科では,手掌中央と近位手首皮線中央の2ヵ所の小皮切で行う2ポータル法を行っている.鏡視下手根管開放術は,整形外科で行う他の関節鏡手術と比較し,内視鏡操作にいたるまで,さらには内視鏡操作の終了後にも注意すべき点が多くあり,直視下手根管開放術の経験が少ない術者には,非常にハードルの高い手術であると考える.本稿では,自身の経験から得られた2ポータル鏡視下手根管開放術のコツを紹介する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020