Japanese
English
骨・関節感染症の治療戦略 Ⅴ.治療各論
2.化膿性脊椎炎の治療
化膿性脊椎炎の臨床像
Study for clinical presentation of pyogenic spondylitis
遠藤 照顕
1
,
竹下 克志
2
T. Endo
1
,
K. Takeshita
2
1友愛記念病院整形外科
2自治医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Yuai Memorial Hospital, Koga
キーワード:
pyogenic spondylitis
,
conservative treatment
,
antibiotics
,
blood culture
,
infectious endocarditis
Keyword:
pyogenic spondylitis
,
conservative treatment
,
antibiotics
,
blood culture
,
infectious endocarditis
pp.163-166
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei81_163
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は じ め に
化膿性脊椎炎は進行性の疾患であり,進行すると骨破壊や神経症状をきたす.そのため早期の診断と治療が必要である.従来は脊椎疾患の侵襲的な検査や手術後が多かったが,近年は菌血症を伴う全身感染症の一つのかたちとしての感染形態が増加している.治療は安静と抗菌薬投与による保存的治療が基本と考えられているが,確立した方法や明確な基準はないのが現状である.
われわれは化膿性脊椎炎に対しては抗菌薬投与と床上安静を組み合わせた保存的治療を行っている.本稿では,われわれが治療を行った化膿性脊椎炎の臨床像と治療成績を検討したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2022