Japanese
English
臨床室
サルモネラ菌感染による化膿性脊椎炎の1例
Pyogenic spondylitis due to Salmonella:report of a case
松崎 祐加里
1
,
侭田 敏且
1
,
早坂 豪
2
Y. Matsuzaki
1
,
T. Mamada
1
,
G. Hayasaka
2
1JCHO東京山手メディカルセンター脊椎脊髄外科
2千葉中央メディカルセンター整形外科
1Dept. of Spine Surg., Tokyo Yamate Medical Center, Tokyo
キーワード:
Salmonella
,
pyogenic spondylitis
,
purulent spondylitis
Keyword:
Salmonella
,
pyogenic spondylitis
,
purulent spondylitis
pp.339-343
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_339
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サルモネラ菌(Salmonella enterica)とは,腸内細菌科に属するGram陰性・嫌気性桿菌であり,家畜の腸管内では常在菌として保菌される.確定診断は糞便,血液,穿刺液,リンパ液からの菌の検出で,特異的な迅速診断法はない.健康な成人では症状は胃腸炎にとどまるが,小児や高齢者では意識障害・菌血症などをきたして重篤化する場合がある.われわれはサルモネラ菌感染による化膿性脊椎炎に対し抗菌薬投与と後方固定術を行い,良好な成績を得たので報告する.
本研究において,患者の個人情報は匿名化し個人を特定できないように倫理的配慮を行った.
© Nankodo Co., Ltd., 2021