Japanese
English
臨床経験
胸椎と腰椎に多発した化膿性脊椎炎の2例
Pyogenic Spondylitis at Noncontiguous Levels of Thoracic and Lumbar Spine
村田 雅明
1
,
新宮 彦助
1
,
木村 功
1
,
西原 彰彦
1
Masaaki Murata
1
1山陰労災病院脊椎・腰痛センター
1Spine and Low Back Pain Center, San-in Rosai Hospital
キーワード:
pyogenic spondylitis
,
化膿性脊椎炎
,
noncontiguous lesion
,
非連続性病変
,
surgical treatment
,
手術的治療
Keyword:
pyogenic spondylitis
,
化膿性脊椎炎
,
noncontiguous lesion
,
非連続性病変
,
surgical treatment
,
手術的治療
pp.1039-1043
発行日 2000年8月25日
Published Date 2000/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908403
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抄録:化膿性脊椎炎は稀な疾患ではないが,非連続性に多発する症例は珍しい.われわれは胸椎と腰椎に多発した化膿性脊椎炎の2例を経験したので報告する.症例は67歳と24歳のいずれも男性.元々はcompromised hostではないが,それぞれ急性胆嚢炎と伝染性単核球症で集中治療を要する状態の後に腰痛と発熱が出現.MRIと骨シンチグラフィーで胸椎と腰椎に非連続性に4椎間以上に多発する化膿性脊椎炎と診断された.いずれも神経学的に異常はなく,保存的治療が試みられたが無効であったため手術療法を施行した.急激に全身状態が悪化すると非連続性に化膿性脊椎炎を生じることも考えられる.保存的治療に抵抗する場合は多椎間といえども手術に踏み切る必要があると思われた.
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