Japanese
English
骨・軟部腫瘍のマネジメント(その1) Ⅰ.総 論
1.診療体制
サルコーマセンター設立と腫瘍内科医との連携
-――集約化と地域連携
Establishment of sarcoma center in cooperation with medical oncologists:centralization and regional networking
国定 俊之
1
,
中田 英二
1
,
藤原 智洋
1
,
久保 寿夫
2
,
西森 久和
3
,
田端 雅弘
2
,
尾﨑 敏文
1
T. Kunisada
1
,
E. Nakata
1
,
T. Fujiwara
1
,
T. Kubo
2
,
H. Nishimori
3
,
M. Tabata
2
,
T. Ozaki
1
1岡山大学整形外科
2岡山大学腫瘍センター
3岡山大学血液腫瘍内科
1Dept. of Orthop. Surg., Okayama University, Okayama
キーワード:
sarcoma
,
reference
,
center
,
centralization
,
network
Keyword:
sarcoma
,
reference
,
center
,
centralization
,
network
pp.7-12
発行日 2021年4月20日
Published Date 2021/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei79_7
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
わが国では歴史的に整形外科が中心となって肉腫(サルコーマ)の治療方針を決め,主に手術と化学療法を担当してきた.一方,欧米では腫瘍内科が肉腫の化学療法を担当することが一般的であり,わが国の治療状況とは大きく異なる.肉腫治療例の増加とともに進行例が増加し,新規治療薬も開発され,整形外科医のみで治療していくことがむずかしくなってきた.また,化学療法以外にも,肉腫の診断,手術には多くの診療科の協力が必要で,多職種による集学的医療チームによる治療が重要である.当院では肉腫患者によりよい治療を提供する目的で,2014年4月に大学病院の診療部門としては日本ではじめてサルコーマセンターを設立した.本稿では,当院サルコーマセンターの活動を紹介する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021