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シンポジウム 手術支援ロボティックシステム
手術支援ロボティックシステムの遠隔医療への拡がり
Clinical Resource Sharing Network for Robotic and Computer-aided Surgery
波多 伸彦
1
,
土肥 健純
1
Nobuhiko Hata
1
1東京大学情報理工学系研究科
1Graduate School of Computer Science and Technology, The University of Tokyo
キーワード:
network
,
ネットワーク
,
telemedicine
,
遠隔医療
,
surgical robot
,
手術ロボット
Keyword:
network
,
ネットワーク
,
telemedicine
,
遠隔医療
,
surgical robot
,
手術ロボット
pp.1303-1308
発行日 2002年11月25日
Published Date 2002/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903676
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要旨:本論文では,日進月歩で高度化する先端医療資産を迅速に地域医療に取り入れるための取り組みClinical Resource Sharing Network(CRSnet)を紹介する.ネットワークを用いて,遠隔の計算機,ロボットなどの先端医療資産を共有することで,日本国中どこにいても高度なコンピュータ外科による治療・診断を受けることができることを目指している.特に本論文では,CRSnetの具体的研究成果として,遠隔に設置されたハイパフォーマンスコンピュータを用いて医療用三次元ディスプレイ画像の生成を行う研究と,手術ロボットの遠隔操作とビデオモニタリングを効率的に行う通信フレームワークの開発研究を紹介する.CRSnetは,従来の遠隔医療が人的資産共有に主眼が置かれてきたことに対して,計算機や機器資産の共有に主眼を置いている点が特徴的である.これは技術的には,共有される機器が距離的に離れていてもその距離を感じさせないために,ネットワークを介してやり取りする信号のスループット(単位時間あたり通信量,あるいは通信速度)やレイテンシ(時間遅れ)の向上に開発主眼が置かれることを意味する.今回紹介する二つの研究はこの技術開発項目を最もよく捉えた研究である.
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