Japanese
English
骨・軟部腫瘍のマネジメント(その1) Ⅱ.診 断
2.組織・遺伝子診断
骨肉腫ゲノムの多様性
Diversity and complexity of the osteosarcoma genome
齊藤 誠人
1
,
関田 哲也
1
,
山口 さやか
1
,
中山 ロバート
1
M. Saito
1
,
T. Sekita
1
,
S. Yamaguchi
1
,
R. Nakayama
1
1慶應義塾大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Keio University School of Medicine, Tokyo
キーワード:
osteosarcoma
,
copy number alteration
,
chromosome rearrangement
,
kataegis
,
chromothripsis
Keyword:
osteosarcoma
,
copy number alteration
,
chromosome rearrangement
,
kataegis
,
chromothripsis
pp.101-106
発行日 2021年4月20日
Published Date 2021/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei79_101
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は じ め に
骨肉腫は,特徴的なドライバー遺伝子をもたず,その発生起源はいまだ明らかにされていない.近年の網羅的な遺伝子解析により,本疾患の複雑な核型やゲノムの高度な不均一性が明らかとなり,このような骨肉腫ゲノムの「多様性」に対する理解が深まることで,新規治療法への道標が示されることが期待されている.本稿では,これまでに報告された骨肉腫に関する主なゲノム解析研究をまとめ,新規薬剤開発に向けた展望について述べる.
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