Japanese
English
整形外科診療における最先端技術 Ⅱ.手術シミュレーション,手術教育
関節窩骨欠損症例に対するリバース型人工肩関節全置換術と3Dプリンタを用いた関節窩再建計画の工夫
Reverse shoulder arthroplasty for glenoid bone loss and management assisted with bone graft augmentation tailored by a 3D printer
安井 謙二
1
,
堀瀬 友貴
2
,
正宗 賢
2
,
岡崎 賢
1
K. Yasui
1
,
Y. Horise
2
,
K. Masamune
2
,
K. Okazaki
1
1東京女子医科大学整形外科
2東京女子医科大学先端生命医科学研究所
1Dept. of Orthop. Surg., Tokyo Women’s Medical University, Tokyo
キーワード:
glenoid bone loss
,
RSA
,
3D printer
Keyword:
glenoid bone loss
,
RSA
,
3D printer
pp.130-133
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei75_130
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は じ め に
リバース型人工肩関節全置換術(reverse shoulder arthroplasty:RSA)は,主に腱板がすでに機能しない肩に使用されるが,あわせて関節破壊を合併した症例にも適応とされる.
肩甲骨関節窩の大きな骨欠損例に対するRSAでも,手術は正しい位置への安定したベースプレート固定とグレノスフィア設置が基本であり,その前提として適切な骨移植術が手術の成否を左右する.しかし,複雑な骨形態例や,金属インプラントが既存する症例では,術前に採骨イメージに苦労し,術中も穏便に進捗しない恐れがある.そこでわれわれは,著しい関節窩骨欠損症例に対して,3Dプリンタを用いて術前に骨形態を把握し,歯科用弾性卸素材で移植骨を模して関節窩再建の一助としたので,その工夫と経過について報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019