Japanese
English
整形外科診療における最先端技術 Ⅱ.手術シミュレーション,手術教育
上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対するMRI,CTの三次元合成画像を用いた術前評価と手術計画
Preoperative evaluation and surgical planning using three-dimensional MRI-CT fusion images for osteochondritis dissecans of the humeral capitellum
神山 翔
1
,
西浦 康正
2
,
原 友紀
1
,
小川 健
3
,
山崎 正志
1
S. Kohyama
1
,
Y. Nishiura
2
,
Y. Hara
1
,
T. Ogawa
3
,
M. Yamazaki
1
1筑波大学整形外科
2筑波大学附属病院土浦市地域臨床教育センター
3筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター総合病院水戸協同病院
1Dept. of Orthop. Surg., Faculty of Medicine, University of Tsukuba, Tsukuba
キーワード:
OCD
,
humeral capitellum
,
MRI
,
CT
,
fusion image
Keyword:
OCD
,
humeral capitellum
,
MRI
,
CT
,
fusion image
pp.126-129
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei75_126
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は じ め に
上腕骨小頭離断性骨軟骨炎[osteochondritis dissecans of the humeral capitellum(以下,上腕骨小頭OCD)]は,成長期野球選手に多いスポーツ障害であり,関節内骨軟骨病変である1).治療方法の選択には,病変の正確かつ詳細な評価が必要で,特に病変の不安定性,大きさ,部位が重視されている1).しかしMRIあるいはCT検査を行っても十分な評価が困難な場合がある.また手術を行う際にも術中所見で判断することになる場合が多く,関節面の再建を行うにしても,術中所見から骨軟骨片の大きさと移植部位を決定せざるをえない1).そこでわれわれは,病変部の三次元的かつ正確な画像を構築できれば,詳細な術前評価と手術計画に有用であろうと考えた.そして,CTとMRIを行い,それぞれのデータから作成した3Dモデルから3D MRI-CT合成画像を作成する手法を開発した.今回,3D MRI-CT合成画像を用いたOCD病変評価と手術計画の実際を紹介し,作成した画像と術中所見との整合性を検討したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019