第5中足骨近位骨幹部疲労骨折（Jones骨折）に対して多血小板血漿療法併用骨接合術にて早期骨癒合を得た2例

Fifth metatarsal stress fracture（Jones fracture）treated by internal screw fixation and platelet-rich plasma injection：report of two cases

　第5中足骨近位骨幹部疲労骨折（以下，Jones骨折）はスポーツ選手に多く発生し，長期の保存療法を要し手術療法後に再骨折することもある治療がむずかしい骨折である^1）．また第5中足骨近位骨幹部は血流が乏しいため，繰り返しの外力で皮質骨が肥厚し疲労骨折につながる．多血小板血漿（platelet-rich plasma：PRP）療法は再生医療法の施行以来，上腕骨外側上顆炎などの腱付着部炎の回復や^2），血流改善とリモデリングを誘導することによって骨癒合を促進させることが報告されている^3）．Jones骨折に対してPRP療法を施行した報告はなく，本稿では手術療法とPRP療法を併用し早期に骨癒合が得られた2例を報告する．