Japanese
English
臨床経験
小児上腕骨外顆骨折の偽関節形成に対する骨移植術の経験
Bone grafting for the non-union of fractured lateral condyle of the humerus in children
村田 紳悦
1
,
渡辺 好博
1
,
茨木 邦夫
1
,
小野 勝雄
1
,
佐本 敏秋
1
,
浜崎 允
1
,
三浦 競郎
1
,
原田 順二
1
,
高橋 信英
1
,
須田 昭男
1
Shinetsu MURATA
1
1山形大学医学部整形外科学教室
1Dept. of orthop. surg., Yamagata university school of medicine
キーワード:
上腕骨外顆骨折
,
fracture of humeral leteral condyle
,
偽関節
,
non-union
,
骨移植
,
bone grafting
Keyword:
上腕骨外顆骨折
,
fracture of humeral leteral condyle
,
偽関節
,
non-union
,
骨移植
,
bone grafting
pp.628-632
発行日 1980年6月25日
Published Date 1980/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908632
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小児の上腕骨外顆骨折の偽関節形成は,重大な機能障害のない場合が多く,また手術によつても骨癒合を得られなかつたり,かえつて肘関節の運動障害をひき起こすこともあるので,放置する方がよいという意見が多い2,5,6,9,10,12).
しかし一方偽関節形成を放置することによつて,外顆骨片の成長障害をきたして,外反変形および外側への不安定性が増強し,将来尺骨神経のfriction neuritisを招来する可能性が指摘されている1〜12,14〜16).また私たちの経験例で患肢に力が入りにくく,体育の授業で鉄棒や飛び箱ができないという訴えに遭遇している.そこで私たちは,この小児の上腕骨外顆骨折の偽関節に対し積極的に骨移植術を行い,良い結果を得ているので,その経験を述べてみたい.
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