Japanese
English
スポーツ医学
サッカー部員に対するJones骨折検診の試み
Examination of Jones fracture for soccer club members
初鹿 大祐
1
,
立石 智彦
2
,
植木 博子
1,2
,
安 宰成
1
,
望月 哲平
1
,
荻内 隆司
1
D. Hatsushika
1
,
T. Tateishi
2
,
H. Ueki
1,2
,
S. An
1
,
T. Mochizuki
1
,
T. Ogiuchi
1
1川口工業総合病院整形外科
2同愛記念病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Kawaguchi Kogyo General Hospital, Kawaguchi
キーワード:
Jones fracture
,
soccer
,
medical examination
Keyword:
Jones fracture
,
soccer
,
medical examination
pp.752-755
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_752
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は じ め に
Jones骨折はサッカー選手に高頻度に生じるスポーツ障害として知られている1,2).Jones骨折は第5中足骨近位骨幹部疲労骨折としての意味に加え,急性外傷としての意味で使用されることもあるが,本稿では疲労骨折の意味で使用する3).Jones骨折は,完全骨折となりプレー不能となってから治療した場合は保存的治療では遷延治癒や偽関節となる可能性があり4,5)外科的治療を要することが多く,競技の長期離脱を余儀なくされることが多い6,7).Jones骨折による長期離脱を避けるためには,選手が競技での疼痛を訴える前にJones骨折もしくはその前兆を発見し,医療介入することで完全骨折を回避することが重要である.
われわれはJones骨折の啓発,予防,早期発見を目的として,高等学校2校と大学1校でサッカー部員を対象にJones骨折検診を施行したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018