Japanese
English
臨床経験
大腿骨頚部疲労骨折の4例
Four Cases of Stress Fractures of the Femoral Neck
山田 健志
1,2
,
高松 浩一
1
,
清水 卓也
1
,
榊原 康宏
1
,
塚原 隆司
1
,
菊池 義郎
1
Kenji Yamada
1,2
1トヨタ記念病院整形外科
2名古屋大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, TOYOTA Memorial Hospital
キーワード:
疲労骨折
,
stress fracture
,
大腿骨頚部
,
femoral neck
,
保存的療法
,
conservative treatment
,
MRI
Keyword:
疲労骨折
,
stress fracture
,
大腿骨頚部
,
femoral neck
,
保存的療法
,
conservative treatment
,
MRI
pp.1135-1138
発行日 1994年10月25日
Published Date 1994/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901474
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抄録:当施設で経験した大腿骨頚部疲労骨折は計4例で,男性3例,女性1例,平均年齢24.0歳であった,原因はスポーツが2例,過度の歩行1例,不詳1例,骨折型はcompression typeが3例,transverse typeが1例であった.本症は骨折型により予後が大きく異なるとされており,発症早期に骨折型を含めた確定診断を得ることが重要である.従来,本症の診断ではX線像と骨シンチグラムが主な検査法であったが,今回われわれは1例に発症後14日でMRIを施行した.MRIは骨組織の損傷を浮腫様変化として確認することが可能で,発症早期に確定診断とともに骨折型の鑑別が可能である.MRIは今後本症が疑われる場合早期より実施すべきと思われた.治療は全例保存的に行い,良好な結果が得られた.compresslon typeは活動性の制限のみで治癒可能であるが,transverse typeは骨癒合まで免荷を含めて慎重な経過観察が必要であると考えている.
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