Japanese
English
臨床経験
未成年期のスポーツ選手にみられた下腿疲労骨折の3例
Three Cases of Stress Fracture of Legs in Young Athletes
森原 徹
1
,
麻生 伸一
1
,
楠崎 克之
1
,
高井 信朗
1
,
平澤 泰介
1
,
三浦 清司
1
Tohru Morihara
1
1京都府立医科大学整形外科
1Department of Orthopaedics Surgery, Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
stress fracture
,
疲労骨折
,
tibia
,
𦙾骨
,
fibula
,
腓骨
,
MRI
Keyword:
stress fracture
,
疲労骨折
,
tibia
,
𦙾骨
,
fibula
,
腓骨
,
MRI
pp.95-98
発行日 1996年1月25日
Published Date 1996/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901820
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抄録:未成年期のスポーツ選手に生じた下腿疲労骨折を3例経験したので報告する.症例1は15歳女性で,陸上部に所属し,種目は走り幅跳びであった.𦙾骨は近位1/3に(いわゆる疾走型),腓骨は骨幹部に(いわゆる跳躍型)疲労骨折を認めた.𦙾腓骨両方に疲労骨折が生じた症例は,われわれが渉猟し得た範囲では海外,本邦を含めて2例のみであり,非常に稀である.症例2,3はそれぞれ14歳女性,17歳女性でバスケットボール部に所属し,𦙾骨近位内側1/3に疲労骨折を認めた.症例2,3はほぼ同部位に生じた疾走型の𦙾骨疲労骨折であったが,症例2が典型的な所見を示したのに対し,症例3は画像所見,特にMR1像でT1強調画像で,低輝度,T2強調画像で不均一な高輝度像を認め,悪性腫瘍との鑑別が必要であった.
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