足関節・足部疾患の最新治療
疾患各論 外傷・スポーツ障害 足関節骨折 高齢者足関節周辺骨折におけるjoint distractionとnon-distractionの比較
野坂 光司
1
,
宮腰 尚久
,
山田 晋
,
永澤 博幸
,
齊藤 英知
,
木島 泰明
,
土江 博幸
,
島田 洋一
1秋田大学 大学院整形外科
キーワード:
牽引(整形外科)
,
内固定法
,
足首損傷
,
Ilizarov法
,
治療成績
,
関節角度測定
,
足関節骨折
Keyword:
Fracture Fixation, Internal
,
Traction
,
Ankle Injuries
,
Ilizarov Technique
,
Treatment Outcome
,
Arthrometry, Articular
,
Ankle Fractures
pp.183-185
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016297884
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Ilizarov創外固定器を用いて治療を行った高齢者足関節周辺骨折43例を対象に、足部にフットリングを装着させ、これらを足関節を牽引して治療した(joint distraction)群15例と、牽引しないで治療した(non-distraction)群28例に分け、治療成績を比較検討した。その結果、1)全例で骨癒合が得られていた。2)平均矢状面可動域はjoint distraction群38.9°、non-joint distraction群45.3°で有意差は認められなかった。3)AOFASスコアはjoint distraction群で平均94.2点、non-joint distraction群で平均70.2点と、joint distraction群が有意に高かった。尚、外科的処置を要した皮膚障害は両群ともに認められなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016