変形性膝関節症の診断と治療
病態・疫学 病態 疼痛 変形性膝関節症の重症化に伴う疼痛影響因子の変化
清村 幸雄
1
,
石島 旨章
,
金子 晴香
,
定月 亮
,
土屋 勝
,
岩瀬 嘉志
,
黒澤 尚
,
金子 和夫
1南越谷病院
キーワード:
C-Reactive Protein
,
Interleukin-6
,
X線診断
,
回帰分析
,
疼痛測定
,
変形性膝関節症
,
BMI
,
視覚アナログ尺度
,
患者重症度
,
アラインメント
Keyword:
C-Reactive Protein
,
Pain Measurement
,
Radiography
,
Regression Analysis
,
Interleukin-6
,
Body Mass Index
,
Osteoarthritis, Knee
,
Visual Analog Scale
,
Patient Acuity
pp.30-33
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015264369
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変形性膝関節症(膝OA)の重症化に伴う疼痛影響因子の変化について検討した。内側型膝OAを呈する閉経後女性160例を対象とした。膝OA重症度は、K-L分類grade 2を早期群、K-L分類grade 3と4を進行期群として2群に分けた。早期群67例、進行期群93例であった。BMIは進行期群の方が早期群よりも有意に高く、AAAは進行期群のほうが早期群よりも有意に低かった。疼痛VASスコアを従属変数とした重回帰分析を行ったところ、血清IL-6濃度とAAAが関連をもつ独立変数であった。早期群を対象とすると血清IL-6濃度のみが疼痛VASスコアの独立変数となり、進行期群を対象とすると、AAAのみが疼痛VASスコアの独立変数であった。JKOM疼痛スコアを従属変数とする重回帰分析においても疼痛VASスコアと同様の結果であった。
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