変形性膝関節症の診断と治療
診断・評価の進歩 関節症マーカー 変形性膝関節症のバイオマーカー 血清ヒアルロン酸の臨床応用に向けたエビデンス
金子 晴香
1
,
石島 旨章
,
二見 一平
,
劉 立足
,
定月 亮
,
Yusup Anwarjan
,
羽田 晋之介
,
金子 和夫
1順天堂大学 大学院整形外科・運動器医学
キーワード:
生物学的マーカー
,
Hyaluronic Acid
,
断面研究
,
分類
,
EBM
,
変形性膝関節症
,
BMI
,
患者重症度
Keyword:
Classification
,
Cross-Sectional Studies
,
Hyaluronic Acid
,
Biomarkers
,
Body Mass Index
,
Evidence-Based Medicine
,
Osteoarthritis, Knee
,
Patient Acuity
pp.57-60
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015264371
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血清ヒアルロン酸(sHA)の臨床応用に向けた変形性膝関節症のバイオマーカーについて検討した。膝痛のある女性膝OA患者372例を対象とした。患者の平均年齢は、膝OAの重症度に従い増加したIn-sHAはK-L分類grade3とgrade 1および2、そしてgrade 2と1の間には有意差を認めなかった。K-L分類grade 4のIn-sHAは、grade 1~3のそれぞれと比較し有意に高値であった。K-L分類各群のIn-sHAから算出した95%信頼区間は、grade 1~3では、ほかのgradeの少なくとも一つが重複したが、grade 4 sHAの95%信頼区間は49.6~66.5ng/mlで、grade 1~3の95%信頼区間の重複を認めなかったため、基準範囲として設定可能であると判断した。
©Nankodo Co., Ltd., 2015