整形外科の手術手技-私はこうしている
下肢 股関節 良好な中~長期成績をみすえた最小侵襲人工股関節全置換術(MIS-THA)の導入 合併症を防ぎつつ、いかにMISを導入するか
齋藤 彰
1
,
平川 和男
,
高柳 聡
,
名倉 誠朗
,
落合 俊輔
1湘南鎌倉人工関節センター 整形外科
キーワード:
股関節
,
最小侵襲手術
,
治療成績
,
股関節置換術
Keyword:
Hip Joint
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
pp.76-79
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015040688
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良好な中~長期成績をみすえた最小侵襲人工股関節全置換術(MIS-THA)について検討した。初回THAをMISで施行した1255例を対象とした。7例は股関節以外の疾患で死亡し、109例は逸脱、経過観察できたのは1146例で、経過観察率は91%であった。術中、術後の合併症は、全体の33例(2.6%)に生じ、再手術は10例((0.8%)であった。再手術をエンドポイントとした場合の生存率は99%であった。アプローチ別にみた場合、合併症はOCMが3例、mini-oneが28例で、再手術はOCMが1例、mini-oneが9例で、合併症、再手術の発生率ともにアプローチによる有意差は認めなかった。アライメント不良は、全体の75例(6.0%)に生じたが、OCMで18例(9.5%)、mini-oneで57例(5.6%)であり、有意差を認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014