小児整形外科疾患 診断・治療の進歩
手術的治療の進歩 先天性内反足の初期治療と遺残変形への対処 先天性内反足に対するPonseti法
衣笠 真紀
1
,
薩摩 眞一
,
小林 大介
1兵庫県立こども病院 整形外科
キーワード:
アキレス腱
,
ギプス包帯
,
内反足
,
治療成績
,
腱切り術
Keyword:
Achilles Tendon
,
Casts, Surgical
,
Clubfoot
,
Treatment Outcome
,
Tenotomy
pp.146-149
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014039864
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
先天性内反足に対してPonseti法による治療を行った29例42足の治療成績について検討した。初診時日齢は平均22.9日、初診時Dimeglioスコアは平均11.1点であった。平均6.3年の観察期間で、手術は遺残変形或いは再発例11足(26%)に施行された。手術を要した(手術)群は非手術群に比べ、初診時の重症度がやや高い傾向にあったが、初診時日齢は有意差がなかった。手術群のうち1歳時と比較的早期に手術を行った7足は、遺残変形の可能性が高く、いずれも後方解離を行い、うち2足には再手術(後内方解離)を要した。4歳以上で手術を行った4足については、内反足の再発が考えられ、うち3足が後内方解離、1足は後方解離が施行され、そのうち1例は再手術(下腿回旋骨切り術)を要した。
©Nankodo Co., Ltd., 2013