小児整形外科疾患 診断・治療の進歩
手術的治療の進歩 先天性内反足の初期治療と遺残変形への対処 先天性内反足の遺残変形に対する手術的治療
町田 治郎
1
,
奥住 成晴
,
中村 直行
,
森川 耀源
,
大庭 真俊
,
阿多 由梨加
1神奈川県立こども医療センター 整形外科
キーワード:
X線診断
,
ギプス包帯
,
再手術
,
足の形態異常
,
足根間関節
,
内反足
,
治療成績
,
後方解離術
Keyword:
Casts, Surgical
,
Clubfoot
,
Foot Deformities
,
Radiography
,
Reoperation
,
Tarsal Joints
,
Treatment Outcome
pp.162-165
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014039868
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当センターで先天性内反足の遺残変形に対して手術を行った15足の治療成績について検討した。他院にて保存的治療のみを行った9足を初回手術群、手術を施行された6足を再手術群とした。当センターでの手術時年齢は平均4歳10ヵ月で、術後の経過観察期間は平均6年4ヵ月であった。当センターで行った手術は後内側解離術8足、後内側解離術とEvans変法の合併手術が6足、三関節固定術が1足であった。その結果、術前のMcKay評価では、初回手術群で可5足、不可4足、再手術群で可1足、不可5足であった。最終調査時のMcKay評価では、初回手術群は優5足、良3足、可1足、再手術群は優1足、良2足、可3足であった。最終調査時の距骨扁平化は、初回手術群で軽度8足、中等度1足で、再手術群で軽度1足、中等度2足、重度3足であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013