腰椎疾患up-to-date
腰椎疾患に対する保存的治療 神経症状に対する薬物治療 腰部脊柱管狭窄症に伴う根性痛に対するプレガバリンの効果と投与上の留意点
西田 康太郎
1
,
前野 耕一郎
,
角谷 賢一朗
,
高田 徹
,
由留部 崇
,
黒坂 昌弘
1神戸大学 大学院整形外科
キーワード:
脊柱管狭窄
,
口内乾燥症
,
経口投与
,
腰椎
,
治療成績
,
めまい感
,
疼痛-神経因性
,
Pregabalin
,
傾眠
Keyword:
Pregabalin
,
Administration, Oral
,
Dizziness
,
Lumbar Vertebrae
,
Neuralgia
,
Spinal Stenosis
,
Xerostomia
,
Treatment Outcome
pp.100-102
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222848
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腰部脊柱管狭窄症(LSCS)に伴う根性痛に対するプレガバリンの効果と投与上の留意点について検討した。根性痛を有する根型あるいは混合型のLSCSと診断され、少なくともセレコキシブを2週間、リマプロストアルファデクスを6週間以上投与しても十分な効果が得られず、プレガバリンを投与した41例を対象とした。副作用の発現は、軽度のものも含めて眠気が29.3%、ふらつき感が14.6%と多く、顔面の浮腫感や紅潮、吐き気といったものが続き、49%は内服を中止した。平均投与量は、副作用あり群と副作用なし群で有意差はなかった。特に80歳代の高齢者においては副作用の発現が83.3%と明らかに多い傾向であったが、有意差は検出しなかった。根性痛に対する効果としては、有効が78.1%(著効24.4%を含む>、やや有効が7.3%、無効が14.6%であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013