発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007085017
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下肢に高度な内反変形が遺残した低リン血症性ビタミンD抵抗性くる病患者3例(男性1例、女性2例、手術平均年齢33.2歳)10肢を対象に、PaleyらのCORA法を用いて創外固定器で矯正および延長を緩徐に行い、その術後成績を報告した。矯正角度は平均30.5°、創外固定装着期間は平均146日であった。全例機能軸が膝関節の正中を通るように矯正することができ、術前に認めた疼痛は矯正後に消失した。術後のアライメントは良好で、平均経過観察期間5年3ヵ月において変形の再発は認めず、患者の満足度は高かった。また、活性化ビタミンDとリン製剤の経口投与により、成人期でも良好な仮骨形成と骨癒合が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007