上肢の外科 最近の進歩
手関節・手疾患の治療 指切断再接着 指尖部切断における新しい外科分類に基づいた手術戦略
笠井 時雄
1
,
花岡 賢尚
,
浜田 佳孝
,
宮本 雅文
,
小川 維二
,
安井 夏生
1徳島大学 整形外科
キーワード:
移植片生着
,
外傷性切断
,
血管外科
,
手指外傷
,
吻合術
Keyword:
Amputation, Traumatic
,
Anastomosis, Surgical
,
Finger Injuries
,
Graft Survival
,
Vascular Surgical Procedures
pp.215-219
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009019979
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指尖部切断のタイプを動脈損傷型に基づいて3型に分類した。すなわち、玉井分類でzone I・IIに相当する指尖部切断のうち遠位掌側動脈弓(DTPA)が残存しているものをtype I、残存していないものをtype IIとし、type Iについては更に細分し、DTPAが近位に残存しているものをtype I A、切断端側に残存しているものをtype I Bとした。指尖部切断再接着術20例を対象に、本分類と手術成績との関係について検討した結果、本分類は手術方法を選択する際に極めて有用であることが示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2008