上肢の外科 最近の進歩
手関節・手疾患の治療 母指手根中手変形性関節症の治療 母指手根中手関節症に対する固定術の経験
崎濱 智美
1
,
矢野 浩明
,
帖佐 悦男
1宮崎大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
変形性関節症
,
骨ねじ
,
骨ワイヤー
,
手関節
,
手首
,
母指
,
手根中手関節
,
母指CM関節症
Keyword:
Bone Screws
,
Bone Wires
,
Osteoarthritis
,
Radiography
,
Thumb
,
Wrist
,
Wrist Joint
,
Carpometacarpal Joints
pp.199-202
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009019976
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当科では母指手根中手関節症に対する手術的治療として関節固定術を選択しており、固定法はMini Acutrak Screw(以下MAS)1本による固定、またはKirschner鋼線によるcross pinningでの固定を施行している。今回、2001~2007年に固定術を行った9例12手の治療成績を調査し、固定法別で比較検討した。その結果、MAS固定群(5手)のうち骨癒合不全を認めたものが3手あったのに対し、Kirschner鋼線群(7手)では全例骨癒合が得られていた。また、MAS固定群では術後も疼痛が持続したものが1手あったのに対し、Kirschner鋼線群では全例疼痛が改善していた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008