発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001151825
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40歳男.バイク走行中に転倒し,受傷した.右母指基部に圧痛,腫脹および骨性隆起による背側凸の変形を認め,単純X線像では母指手根中手(CM)関節の橈背側への脱臼がみられた.徒手整復術を行ったところ,整復は比較的容易であったが,整復位の保持が困難であった.そのため,透視下に経皮的に1.1mm Kirschner鋼線2本を刺入してCM関節を整復固定し,thumb spicaで外固定を追加した.術後約2年が良好に経過し,関節の不安定性はなく,可動領域およびピンチ力は健側と同等である
©Nankodo Co., Ltd., 2001