変形性関節症 最近の知識
変形性関節症の臨床 下肢の新しい人工関節の開発 股関節疾患に対する脚延長器使用による人工股関節全置換術(THA)の検討 転子下骨切り併用THAとの比較
青田 恵郎
1
,
菊地 臣一
,
矢吹 省司
,
大橋 寛憲
,
武田 浩一郎
1福島県立医科大学 整形外科
キーワード:
外固定器
,
下肢
,
股関節
,
股関節脱臼
,
骨切り術
,
骨長延長法
,
股関節置換術
Keyword:
Bone Lengthening
,
Hip Dislocation
,
Hip Joint
,
Osteotomy
,
External Fixators
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Lower Extremity
pp.153-158
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2008207274
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股関節疾患14例(男6例、女8例、32~64歳)15関節に対し脚延長器使用によるTHA(延長THA)を施行し、その適応や合併症について大腿骨転子下短縮骨切り併用THA(骨切りTHA)9例12関節と比較検討した。その結果、延長THAは骨切りTHAと比較して、より多くの脚長量が得られ、脚長差の補正が確実に得られた。しかし、延長THAのなかにはピン刺入部の感染や脚延長に伴う疼痛、活動制限によるうつ状態による延長中止例が認められた。延長THAの適応としては、片側罹患例のうち脚延長量を4cm以上必要とする症例で、脚長差による跛行の改善を強く希望しかつ自己管理できうる症例と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008