整形外科office-based surgery-1人でできるテクニック
肩、肘、手関節 三角線維軟骨複合体損傷(尺側部断裂)に対する鏡視下縫合手術
恵木 丈
1
,
金城 養典
,
明石 健一
,
香月 憲一
1東住吉森本病院 リウマチ科・整形外科
キーワード:
関節可動域
,
関節鏡法
,
術後痛
,
手首外傷
,
縫合法
,
握力
,
治療成績
,
三角線維軟骨複合体
Keyword:
Arthroscopy
,
Pain, Postoperative
,
Suture Techniques
,
Wrist Injuries
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
,
Hand Strength
,
Triangular Fibrocartilage
pp.84-88
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2007181332
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関節鏡およびMRIで三角線維軟骨複合体尺側部損傷の確定診断がなされ、ulnar varianceが+3mm未満であり、スーチャーバーを用いたoutside-in手技による鏡視下縫合術を施行した7例を対象に、治療成績を検討した。疼痛は術前3例が我慢のできない疼痛、4例が中等度であるが我慢できる状態の痛みであったが、術後は4例が無痛、1例に軽度、2例に中等度の痛みが残存した。機能は術前4例が疼痛のため就業など不可能、3例が制約はあるが就業していたが、術後は5例が支障なく原職復帰を果たした。可動域は殆ど変化が無かった。握力は術前健側比59%が術後74%に改善した。Mayo wristスコアは術前は可1例、不可6例であったが、術後は優3例、良2例、不可2例に改善した。DRUJ跳動試験は術前は陽性3例であったが、術後は陽性1例となり、その1例に対しては遠位橈尺靱帯再建術を施行した。尺骨手根骨間ストレス試験は術前全例陽性が術後陽性2例となった。
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