整形外科office-based surgery-1人でできるテクニック
肩、肘、手関節 新鮮手舟状骨骨折に対する経皮的screwing
正富 隆
1
1大阪厚生年金病院 整形外科
キーワード:
骨折
,
内固定法
,
骨ねじ
,
手関節
,
手首外傷
,
舟状骨(手)
Keyword:
Bone Screws
,
Fracture Fixation, Internal
,
Wrist Injuries
,
Wrist Joint
,
Scaphoid Bone
,
Fractures, Bone
pp.89-94
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2007181333
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新鮮手舟状骨骨折に対してイメージ下経皮的screwingを施行し、半年以上(平均観察期間1年3ヵ月)観察し得た13例を対象に、治療成績を検討した。12例に骨癒合を確認し、平均骨癒合期間(単純X線像の評価)は9.2週、平均外固定期間は12.3日であった。1例において疼痛やROM制限などの臨床症状は無いものの3ヵ月を経過してX線像上、骨折線の消失をみなかったため低出力超音波刺激法を併用し、術後6ヵ月の現在経過観察中である。経皮的screwingは、その低侵襲性、簡便、合併症リスクの低さから、新鮮手舟状骨骨折に対する治療のスタンダードになる可能性が高いと考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007