経験と考察
手根管症候群質問票で評価した手根管開放術の治療成績
石垣 大介
1
,
清重 佳郎
,
本間 龍介
1済生会山形済生病院 整形外科
キーワード:
質問紙法
,
手根管症候群
,
患者の満足度
,
治療成績
,
手根管解離術
Keyword:
Carpal Tunnel Syndrome
,
Surveys and Questionnaires
,
Treatment Outcome
,
Patient Satisfaction
pp.1062-1067
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013353832
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手根管開放術を行った87例100手の治療成績を手根管症候群質問票(CTSI)を用いて評価し、自覚症状の経時的推移および患者満足度と自覚症状の関係を調査した。全例に手掌内切開による直視下手根管開放術を行い、術後に外固定は行わなかった。術後の症状の推移はCTSIの下位尺度によって異なり、夜間痛やチクチク感は早期に改善したのに対し、脱力やびんのふたを開ける動作は改善率が低かった。CTSIは患者の全般的満足度をよく反映していた。CTSIは手根管開放術後の自覚症状の評価法として有用であることが示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2013