発行日 2005年10月11日
Published Date 2005/10/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006049579
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近赤外線照射と入院装具療法を併用した早期ペルテス病2例についてX線像とMRIの経過を検討した.症例は5歳男児と7歳男児で,いずれも初診時X線上硬化期であり,両側L2,4傍脊柱筋部,患側股関節前面2ヶ所に3分ずつ週5回,1年間近赤外線照射した.装具治療は下肢牽引免荷後,股関節外転屈曲装具を使用した.その結果,分節期平均4ヵ月,極期平均6ヵ月,極期から骨端輪郭修復まで平均3ヵ月と治療期間は著明に短縮され,初診時に認めた関節水腫も早期に軽減した.照射後1~2ヵ月からX線像ではlateral pillarの形成を認め,MRIではT2強調画像および脂肪抑制像で骨端核外側に早期から高信号域が出現した.また,免荷装具療法により骨端核の虚脱を生じることなく急速に骨端核内外側の修復がみられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005