発行日 2005年4月11日
Published Date 2005/4/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2005176240
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骨形成促進効果を検討するために,リン酸カルシウム骨セメント(CPC)とヒト遺伝子組み換え骨形成蛋白(rhBMP-2)との複合体を卵巣摘出によるラット骨粗鬆モデルに注入した.移植されたCPC・rhBMP-2複合体は,術後早期よりCPCと骨との境界が不明瞭となり,多くの密な骨梁が新たに認められ,新生骨に置換されていることが確認された.CPCにはdrug delivery systemの基材として,また,骨形成蛋白などの生物活性物質などの担体としての役割が期待でき,CPC・rhBMP-2複合体を骨折部に注入することで固定力の補強とともに,早期の骨形成・骨癒合,最終的には新生骨の置換が得られると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005