発行日 2004年10月25日
Published Date 2004/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2005029219
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外傷性肘関節脱臼48例48肘(男34例,女14例,14~82歳)を対象とした.修復靱帯は内側側副靱帯(MCL)単独17肘,外側側副靱帯(LCL)単独5肘,MCL・LCL両靱帯26肘で,修復法は端端縫合22靱帯,骨孔への縫着12靱帯,金属アンカー(Mitek G II使用)による縫着40靱帯であった.Telos SE撮影による24肘の平均外反ストレス角と15肘の平均内反ストレス角を術前・術後および健側と比較した.その結果,外反角は健側2.7°で術前12.4°から術後4.2°へ,内反角は健側3.2°で術前9.5°から術後4.3°へと改善した.MCL修復術での外反ストレス角は,金属アンカー使用15肘では健側2.7°で術前10.3°から術後4.0°へ,縫合・縫着9肘では健側2.6°で術前14.8°から4.5°へ改善し,金属アンカー群がやや良好であった.JOAスコアは術後6ヵ月以上経過でLCL単独の5例を除き,MCL単独15例が平均94点,MCL・LCL両側21例が95点で,有意差はなかった.総合点77点の1例は,術後上腕筋,腕橈骨筋,長橈側手根伸筋内に化骨性筋炎を続発し,摘出術を行ったが,伸展100°,屈曲-30°の制限を残した
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