発行日 2004年10月25日
Published Date 2004/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2005029218
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Bankart-Bristow法にて手術を行った反復性肩関節前方脱臼40例40肩(男30例,女10例,平均25.0歳)を対象とした.術後経過観察18~50ヵ月で,脱臼・亜脱臼の再発はなかった.anterior apprehension test(AT)陽性は2例であった.日整会肩関節疾患治療成績判定基準(JOA)スコアは平均96.6点,日本肩関節学会肩関節不安定症評価法のスコアは95.4点であった.可動域の対健側差の平均は屈曲-4.5°,下垂位外旋-13.4°,90度外転位外旋-9.1°,内旋1.2椎体レベル低位であった.従来のBristow変法施行自験成績と比較すると,AT陽性例は有意に少なく,JOAスコアは有意に高値であった.JOAスコアの差は「関節不安定性」の項目によるもので,健側に対する外旋制限はほぼ同程度であった.合併症は,一過性の筋皮神経麻痺症状と思われる前腕橈側のしびれ感を1例に認めたが,術後2週で自然回復した.術後のスクリューの弛みを1例に認めたが,移植骨片は全例骨癒合した
©Nankodo Co., Ltd., 2004