発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007308720
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81歳女。右肩関節脱臼が反復性脱臼に移行し、初回脱臼から2ヵ月の脱臼時に整復できなくなった。CTで上腕骨頭の後上方に大きな骨欠損を認め、欠損部が肩甲関節窩に嵌頓していた。筋弛緩併用の全身麻酔下で徒手整復し3週間体幹固定したが、固定解除後2週間で再脱臼したため、観血的に肩甲下筋腱を切離して整復しBristow手術を追加した。腱板の広範断裂は修復できなかったが、3週間の体幹固定後関節可動域訓練を開始し、術後8週には上肢外転90°まで可能になった。術後2年で、骨頭と関節窩の骨欠損が進行しX線像では亜脱臼位となったが、疼痛はなく再脱臼も認めない。
©Nankodo Co., Ltd., 2007