発行日 2004年10月25日
Published Date 2004/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2005029217
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Putti-Plant変法を行った外傷性肩関節前方不安定症49例49肩(男31例,女18例,平均23.6歳)を対象とした.Roweのscoring systemは術前平均42.3点で,術後6ヵ月では93.9点と有意に改善し,1年後95.3点となった.術後1年で下垂位外旋は平均44.6°,外転位外旋は83.3°と軽度の制限が残ったが,筋力は全て徒手筋力テストで5レベルであり,脱臼不安感は100%消失したため患者満足度は高かった.Biodexを用いたダイナミックな筋力評価で,角速度180°/秒では術後6ヵ月,1年とも健側比はほぼ1であった.しかし角速度60°/秒では術後6ヵ月の90°外転位内旋時にのみ手術側の筋力低下を認めた.健側比は術後6ヵ月0.83,1年0.93と6ヵ月時点より1年後で有意に高値であった.MRIでの肩甲下筋の厚みは,関節窩中央部では術前0.60,術後6ヵ月0.54,1年0.56で,関節窩下端は各々0.55,0.48,0.54と,いずれも有意な変化はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2004