発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003072505
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外傷性肩関節前方不安定症27例に対するBoytchev変法の5年以上の術後成績について検討した.術後の再発を10例(37%)に認め,そのうち9例を男性が占め,オーバーヘッド動作やコンタクトスポーツの競技者,さらに術前に前方のみならず下方不安定を有する者に再発率が高かった.しかし,このうち術後2年以上経過して亜脱臼を1あるいは2回生じた6例や他の非再発群では可動域制限も少なく,患者の満足度は高いものであった.この術式の選択にあたっては,術前の詳細な病態の把握が重要であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002