発行日 2002年10月10日
Published Date 2002/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003136897
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膝を中心とする下肢のサーモグラフィー所見から変形性膝関節症(膝OA)の病態を検討した.まず正常成人を対象に,下肢前面・後面の平均皮膚温と比べて膝関節周辺の温度がどうであるかを調べ,膝OA患者のデータと比較検討した.又,関節水腫例に治療を行った時の温度変化について調査した.調査・検討の結果,正常成人の下肢において膝部前面の温度は有意に低く,膝OA群では正常群に比べて高温であった.膝部前面が高温の関節水腫例では治療に伴い温度の低下が認められ,低下効果が最も高い治療法は関節穿刺・排液+ステロイド剤注入,次いで関節穿刺・排液+ヒアルロン酸注入,関節穿刺・排液のみの順であった
©Nankodo Co., Ltd., 2002