発行日 2002年10月10日
Published Date 2002/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003088671
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動物関節の摩擦測定システムを構築し,実験的変性が関節の起動摩擦へ及ぼす影響について検討した.併せて,関節疾患の治療に用いられているヒアルロン酸(HA)が潤滑機能に及ぼす効果を調べた.変性を加えた関節では正常関節に比べて潤滑機能が低かった.とくに150~600s程度の静止荷重時間後の起動が変性軟骨の摩擦に大きな悪影響を及ぼすことが示唆された.初期の変性においてはHAによる潤滑促進効果が期待できると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002