発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002203725
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高齢者168名を対象に転倒予防のための臨床実践と有効性について検討した.転倒に関与する運動能力特性としては,杖・歩行器使用者は20.1倍,よくつまずく人は10.1倍転倒の危険性が高く,動的姿勢調整能力,10m歩行時間,ENB areaの改善は転倒の危険性を減少させる要因であった.下肢の神経運動器協調性改善目的の訓練については,トレーニング群は足趾把握力,膝伸展筋力,10m歩行時間,RMS areaが向上したが,コントロール群はいずれも変化がなかった.足趾トレーニングの効果については,訓練群は足趾運動機能,動的姿勢調節能力,膝伸展筋力が有意に改善し,コントロール群は10m歩行時間が有意に減少していた.足趾トレーニングは動的姿勢調整能力を有意に向上させ,転倒予防訓練として有用と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002