発行日 2001年9月20日
Published Date 2001/9/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2002086676
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大腸がんの発生経路は,腺腫からのがんの経路と正常粘膜上皮から直接がんが発生するde novo型がんがある.大腸がん早期発見のスクリーニング法として免疫学的便潜血反応は感度の高い有用な検査法である.ポリエチレングリコールによる大腸前処置法と大腸電子内視鏡の開発により,大腸の微小病変の発見・診断が進歩し,またEMRなど内視鏡的治療も大腸がんの予防に大きく寄与している.大腸がんの手術では,術後のQOLを考慮した肛門機能温存手術,自律神経温存手術,内視鏡的手術が広く行われてきている.退院時は,規則正しい食事と排便のコントロールについて個々の患者に対応した指導が大切である.術後のフォローアップは,進行がんの術後再発の早期発見と治療や異時性大腸がんの発見のために重要である
©Nankodo Co., Ltd., 2001